祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

灰色やしきのネズミたち

 

 

灰色やしきのネズミたち / ヴィリー・フェアマン作 若林ひとみ訳・山内ふじ江絵 / 国土社

 

大きくて立派な灰色のおやしきに住み

人間が寝静まったころに活動をするねずみの一族。

みんな穏やかで楽しい日常を過ごしていましたが

ある日の事件をきっかけに今までのような生活はできなくなります。

 

コウモリのようにすばしこく、くつ底のようにかたく、ゴムのようにねばり強く!

声を高らかにみんなを統率し始めるボスのビリー。

 

ひとりのボス、ひとつの家、ひとつのなかま!

 

みんなは段々と横暴に振る舞うビリーに違和感を感じつつも

逆らえず、生活はどんどんつまらなく単調になっていきます…

 

ただその中でリリィという白ネズミだけは

自分の考えを信じ、あらたな知識を身につけることで

ひとり孤独とたたかいます。

 

 

ビリーからつまはじきにされたリリィが友達に

本を読むことはどういうことかを説明する場面は

本を好きな人ならだれでもうなずいてしまうような

素敵な言葉でかかれてあります📖

この場面を読めただけでも、この本と出合えてよかったなあと思えました♪

 

ドイツで舞台化されたことも納得!なスタッフⅯでした