祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

1本の せん から・・・

本日、ご紹介するのは、

1本の せん から 始まる、魔法のような 絵本!

「せん」岩波書店
スージー・リー・作

 

「アンジュール」(BL出版・文字のないデッサンだけの絵本)や

「はろるどむらさきのくれよん」(文化出版局・1本のくれよんの絵から、広がる物語)の

衝撃を 軽やかに 超える 絵本に、久しぶりに 出会いました!

 

赤い帽子と手袋 の 女の子が

すーいすい と 氷の上を すべって いきます。

ページいっぱい のびやかに スケートを すべる 少女。

時には はみ出そうになったり、

氷が くしゃくしゃに 丸められた 紙に なったり・・・。

その せん を 追っていくと・・・?

 

表紙の 右半分が つるっとした 紙質で 氷を 表していて、

左半分の 紙~→右半分の 氷へ 滑りだす 様子が よく わかります❆

えんぴつの せん と 現実の あいだ を 行ったり来たりする

感覚を、少女と いっしょに 味わえます⛸

1人で すべっていた 少女が、転んでしまった後の、

楽しい 展開にも 注目!

 

作者は、韓国ソウル生まれの 世界的に活躍する

女性絵本作家 スージー・リーさん。

 

子どもの頃に、つもった まっしろな雪の上に

初めて 足あとを つけた 時の 気持ちを

思い出して 描いたと 言います。

スケーティングは、フィギュアスケートの

キム・ヨナ選手の 滑らかな 滑りを

参考に したとか。

 

自由で 型に はまらない せん を 見ていると、

1ページ目に 添えられた

「ちいさな画家たちへ」という

作者のメッセージが、より いっそう 心に響きます。

絵本は お取り寄せに なりますが、

よかったら お手に取ってみてください。

少女と いっしょに、子どもの頃の

わくわくした 気持ちを 思い出してみて下さい♬

 

スタッフF