ぞうの本屋さんブログDouwakan Planning and Public Relations Division Blog

サンタさんを待ち望んで -Y家の場合-


クリスマス

 

もうすぐクリスマスですね。
毎年楽しみにしている、というご家庭も、さまざまなご事情でクリスマスのイベントは行わない、というご家庭もあるでしょう。わが家もあまり熱心にクリスマスのイベントをする家庭ではなかったのですが、年に数度のプレゼントを買ってもらえる日、ということで楽しみにしていました。

さて、このブログにも何回か登場してくださっているYさんが、純粋に、サンタさんの訪れを楽しみにしている娘さんの様子を、寄せてくださいました。

 

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サンタクロースと小人たち年もわが家にこの季節がやってきました。
毎晩「読んで!」と持ってくる絵本が『サンタクロースと小人たち』になる季節…。私もこの絵本は大好きなのですが、毎日となるとさすがに「他の絵本にしない?」と言いたくなるものです()

 

この絵本を熟読している娘にとっては秋ごろからサンタクロースの気配を感じるらしく、

「もう小人さんの見回りきたかな?」

「今は靴も並べられるようになってるし、大丈夫だよね?」

「え?お母さん今、小人さんいなかった?」

などと聞いてきます。

この絵本を読むときだけは、なんだか背筋をピュッと伸ばして、こちらにぴとっとくっついてきたりして()自分がちゃんとよい子として見てもらえているか、不安な気持ちもあるのかな?とかわいく思う瞬間です。

「大丈夫だと思うよ。」と返事をしてみたり、時にはぐだぐだする娘を見て「あー、今の姿を小人さんが見てたら大丈夫かな?」とちょっと意地悪してみたり。

この季節ならではのやりとりを大人も楽しんだりしています。

 

娘がとくに好きな場面は飛行機にプレゼントを積み込むシーン。
おそらくお話のなかに「とおい日本」という言葉がでてくるからでしょう。「ついに自分に届くはずのプレゼントが積み込まれたんだ!」というワクワク感!「この飛行機に私のプレゼント乗ってるんだよね?」と嬉しそうに飛行機を見つめています。

去年のプレゼントは木で作られたおもちゃだったのですが、大工さんの工場の場面をしげしげと見つめ、「あ、きっとこれだね!この小人さんが切って作ってくれたんだね~」と言っていたこともありました。ついつい笑ってしまいそうになるのをなんとかこらえ、「きっとそうだよ!確かに似てるもんね~」と言ってみたりします。そんなやりとりをするときが、絵本がすぐにそばにある子育てって、本当に豊かだな、よかったなと心から感じるときでもあります。

 

クリスマスイブの日は、毎年、プレゼントを持ってくるサンタさんのためにクッキーを焼き(もちろん娘ももりもり食べます)、寝る前にホットミルクとクッキーとお手紙(まだ文字は書けないので娘は絵を書き、娘が言った言葉を私が書き留めます)を置き、ベランダにはトナカイのための藁を用意して寝ます。

そして迎えた去年のクリスマスの朝、まだ寝ている私に

「お母さん!サンタさん、クッキー食べてくれたよ!お手紙もあったよ!そして、ベランダにトナカイの足跡があった!」

と興奮気味に報告してくれました。「えー!そうなの!?それはよかったねー」と言いながら、夫とこっそり笑いました。

 

今年もほしいプレゼントを張り切って決めた娘。わが家ではサンタさんにほしいプレゼントをお願いするときは、お手紙を書いて窓に貼ることにしています。今年も自分で紙を用意して、せっせと書いて窓に貼っていました。

先日、遊びに行った私の実家では「ばーばがちゃんとほしいものを書いて窓に貼ったら、きっとばーばにもプレゼントくるよ。去年は貼ってなかったからこなかったんじゃない?」という話をしていました()

今年もサンタさんや小人さんがちゃんとお手紙を見てくれてるといいね。

 

楽しいクリスマスの思い出が娘や絵本のおかげでたくさん増えていきます。娘のなかにもあたたかなものとして積もり、残っていくといいなと思っています。

 

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7月からスタートしました「ぞうの本屋さんブログ」も、今年最後の更新です。記事は楽しんでいただけているでしょうか。

今年は、思いがけない『あすはきっと』への注目や、『あくたれラルフ』シリーズの『あくたれラルフのクリスマス』復刊発売、そして『あくたれラルフのクリスマス』の翻訳者・小宮由さんの講演会開催、と編集部にとって、嬉しいニュースがありましたが、皆さんの一年はいかがだったでしょうか。
禍福は糾える縄の如し」と言いますが、できれば、小さな”禍”と大きな”福”の縄であってほしいと思います。

皆さんに大きな”福”が訪れることを願い、今年最後の記事を締めさせていただきます。今年も一年、お世話になり、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

皆さん、よいお年をお迎えください。

※2023年のブログは、1月18日スタート予定です。

 


サンタクロースと小人たち

『サンタクロースと小人たち』

 作:マウリ・クンナス
 訳:稲垣美晴
 偕成社

 「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース
  ▶「小さいさくらんぼ」(およそ5~6才)

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