今年の漢字は 2024年 - 漢字の日12月12日
12月12日は「漢字の日」です。(その由来については、昨年Yさんが書いてくれていますので、よろしければこちらもあわせてお楽しみください。)
みなさんは漢字にどんなイメージをお持ちですか?
覚えるのがたいへん、書き順がめんどう、同じ漢字をたくさん書くのがいや、など苦手につながるイメージがどうしてもありますよね。そのイメージから「漢字って苦手…」と思っている子どもたちもたくさんいると思います。私も学校で学ぶ漢字はあまり好きではありませんでした。ただ、本を読んで新しい漢字に出会ったり、難読地名や珍しい漢字の名前の方に出会ったりすると、その都度読み方や由来を調べていた記憶があるので、それなりに興味を持っていたような気はします。世界の国々を漢字表記していることもふしぎで(アメリカを米国、フランスを仏国などなど)、いろいろな国の漢字表記を調べたこともありました。そう考えると、漢字そのものが苦手だったわけではなく、漢字の学習が苦手だったのでしょう。
さて、毎年12月12日の漢字の日に発表される「今年の漢字」、2024年は「金」でした。
オリンピックやパラリンピックでの日本人選手の活躍からくる明るい面の「金(きん)」と政治の裏金や闇バイト、物価高騰からくる暗い面の「金(かね)」が理由にあげられているとか。確かにオリンピックでは、海外開催の大会で過去最多の金メダル数と獲得メダル数にわきましたし、ニュースでは「裏金問題」や「食料品の値上がり」などがとりあげられていたので、「金」が選ばれたのにも納得という方も多くいらっしゃると思いますが、皆さんの今年を象徴する漢字はなんだったでしょうか。
ということで、私の今年の漢字を探してみたところ…浮かんだのは「忙」。最終学年となった息子の部活で保護者代表を務めることになったため、覚悟はしていたものの、まさにフル回転の毎日でした。「忙」という字は「心:心臓の象形」と「亡:人の死体に何か物を添えた象形」から、「落ち着いた心がない」ことを意味し、そこから「いそがしい」を意味する「忙」という漢字ができたそうです。一般的には「心を亡くす」という意味でも知られていますね。「心を亡くす」なんて、ちょっとドキッとする意味ですし、「忙しい」と口にだしてしまうと、本当に心に余裕がなくなってしまう気がして、口にださないように気をつけている言葉なのですが、今年1年は気を抜くと「あー忙しい…」とつぶやいてしまうような状況もありました。そして、ふだんからおっちょこちょいの私が「落ち着いた心がない」となると…それはもうたいへんです。まわりに迷惑をかけてしまうことも多く、反省だらけの1年でしたが、まわりの人たちの温かさや優しさにたくさんふれて、助けられ、思い返すと忙しくとも幸せな1年だったなとも思います。来年は、「落ち着いた心がある」状態で、「今年の漢字は「悠」です!」なんて即答できるようになっていたらいいのですが…。
ちなみに、このブログの1年前、Yさんがあげた今年の漢字は「変」でしたね。そんなYさんに今年の漢字をたずねてみたところ、「今年は「学」です!」とのこと。「これまでの人生でいちばん勉強した1年だったし、たくさんの本を読んだことも「学」につながりました」と、とてもすてきなコメントとともに発表してくれました。3人のお子さんを育てながら仕事に励むYさん。たいへんな毎日のなかでも、今年の漢字は「学」です!と軽やかに答えるその姿や姿勢に、私も学ぶことがたくさんありそうです。
さて、来年はどんな年になるのでしょう。来年は明るい漢字が選ばれる一年になることを期待したいですね。
今年も1年「ぞうの本屋さんブログ」をご覧いただき本当にありがとうございました。来年も投稿を楽しみにしていただけたら嬉しいです。どうぞ、よいお年をお迎えください。
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